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今回は、麻酔が上手な歯医者さんはどんな特徴があるのかまとめます。
歯科スタッフの私から見て、こんな特徴がある歯科医師は麻酔が上手だと思います。
たとえば、口の中の痛点の多い場所と少ない場所を見極めたり、患者さんに合わせて麻酔の種類や量の工夫をしたりすることで麻酔の痛みが変わります。一定の速さでゆっくりと麻酔するのも、痛くない麻酔技術の一つです。歯科医師の腕の見せどころです。
歯科医師としての経験が多く、治療に慣れていることで、治療中のトラブルを予測し、的確な対応が行えます。
体温と同温の麻酔薬を使用するなどの工夫も、治療経験を通して得られることとも言えます。
麻酔に加え、治療室の雰囲気や設備、スタッフの対応などがすばらしいと、患者さんのストレスを軽減できます。ストレス緩和は痛みの緩和にもつながります。機材環境でいいますと、注射針が33G(ゲージ)、35Gなど極細のものを使用していると痛みが減ります。
患者さんが痛みや不安を感じないよう、細心の注意を払い、患者さんの声を聞きながら麻酔を行います。
一方、麻酔が上手くないなあと思う歯医者はこんな特徴があります。
麻酔が効いてくる前に治療を進めようとするのは厳禁です。表面麻酔の時はもちろん、麻酔を急いで注入すると痛みが強くなってしまいます。
不適切な用法は、麻酔が効かなかったり、強すぎたり、効きすぎてしびれが強く残ったりすることがあります。麻酔の種類や注射の量は、患者さんの症状や体調に合わせて選ばなくてはいけませんので、歯科医師の技量が試されます。
注射の技術が不十分だと、注射針が神経に当たってしまったり、周辺の組織にダメージを与えてしまったりすることがあります。
患者さんに麻酔の説明をしっかりと行わず、痛みに対する不安が残ったまま治療を進めてしまう場合がありますが、これも厳禁です。
いろいろ書きましたが、患者さんご自身が麻酔の上手い下手を見極めるのは難しいと思います。
患者さんにまず見ていただきたいポイントは「患者さまの疑問や不安を受けとめて、治療中であっても臨機応変に対応してくれる歯医者さんかどうか」ということだと思います。
また、どんなに技術が優れていても相性もありますので、先生やスタッフと話してみるのがいいと思います。
歯科治療の麻酔が痛いかどうかは、歯科医師の技術と経験によるところが大きいですが、何より大切なのは患者さんとの信頼関係です。
安心・信頼・リラックスした状態で麻酔が受けられるように、疑問や不安があればいつでもご相談くださいね。
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