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歯周病は、歯を失う原因となる病気として恐れられていますが、最近では全身疾患との関わりもわかってきています。
そして、多くの人がかかってしまう認知症も、歯周病との関連性が指摘されています。
今回は、歯周病と認知症の深い関係についてご紹介していきます。
認知症と言ってもいくつかありますが、その中でも、アルツハイマー型認知症はその6〜7割を占めていると言われており、現在増加傾向にあるようです。
ちなみに、2025年には65歳以上の5人に1人が認知症にかかるだろうと予測されています。
歯周病に関しては、現在、日本においては成人の8割がかかっていることがわかっており、こちらも誰にとっても無関係な病気ではありません。アルツハイマー型認知症になると、記憶がだんだんとなくなったり、ものが覚えられなくなったりして、日常生活に支障をきたすようになります。
また、病状が進行し、10年くらいで死に至ることが多いようです。
アルツハイマー型認知症にかかると、脳にさまざまな変化が現れますが、この変化は脳内に特殊なタンパク質(βアミロイド)が蓄積することが原因だということがわかってきました。
そして、このタンパク質は、歯周病にかかると増えると言われています。
歯周病にかかると、歯周病菌が作り出す毒素が血流にのって全身に周り、やがて脳にも達します。そうすると、そこで炎症性物質が増え、βアミロイドを増やして脳にダメージを与えるのだそうです。
研究によると、脳にβアミロイドが蓄積し始めてから認知症を発症するまで大体25年かかることがわかっています。
認知症を発症する人が多いのは70歳くらいですが、そこから逆算すると、遅くとも45歳くらいまでにはしっかりと歯周病対策をしておく必要があると言えるでしょう。
歯周病を発症する年齢は30〜40代くらいが多いので、できれば、早めに予防を意識した口腔ケアをしておくと安心です。
歯を失うと、しっかりと噛めなくなりますので、脳に刺激が伝わらなくなり、認知症のリスクが高まります。
歯周病は歯を失う第一位の原因疾患ですので、「歯を失わない」と言った意味でも、歯周病ケアをしっかりと行っておくことは大事だと言えるでしょう。
歯周病は治らない病気だと思われていることがありますが、正しい方法でケア、治療を行えば、予防もしくは進行を止めることが可能です。
すでに歯周病にかかっている人も決して遅くありません。今からでも歯周病ケアをしっかりと行ってきましょう。
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