抜歯後の痛み、意外と多い「ドライソケット」

こんにちは。桶川市の歯医者、手代木歯科医院です。

今日は、あまり耳慣れない言葉、「ドライソケット」について書いていきます。

目次

はじめに

抜歯後の痛みは、誰もが経験することです。しかし、その痛みが「ドライソケット」によるものである可能性も考えられます。

ドライソケットとは?

ドライソケットとは、抜歯した穴に血餅が形成されず、骨が露出してしまう状態です

血餅は、抜歯後の傷口を保護し、細菌感染を防ぐ役割を果たします。しかし、ドライソケットになると、骨がむき出しになるため、痛みや口臭、発熱などの症状が現れます。


穴に血餅が形成されず、骨が露出してしまう状態です。血餅は、抜歯後の傷口を保護し、細菌感染を防ぐ役割を果たします。しかし、ドライソケットになると、骨がむき出しになるため、痛みや口臭、発熱などの症状が現れます。

ドライソケットの症状

ドライソケットの主な症状は以下の通りです。

  • 抜歯後2~3日目から痛みが増す
  • ズキズキと脈打つような痛み
  • 痛みが長引く(2週間程度)
  • 口臭
  • 発熱
  • 悪寒

ドライソケットの原因

ドライソケットの原因は完全には解明されていませんが、いくつかの要因が考えられています。

  • 血餅が形成されにくい状況
  • 喫煙
  • 糖尿病などの持病
  • 女性ホルモンの影響
  • 抜歯窩の洗浄が不十分
  • 歯周病
  • 抜歯の難易度
  • 親知らずなど、複雑な形状の歯を抜く場合
  • 骨が硬いなど、抜歯処置の難易度が高い場合

ドライソケットの予防

ドライソケットを完全に予防することは難しいですが、以下の点に注意することでリスクを減らすことができます。

  • 喫煙は控える
  • 抜歯後は患部を安静にする
  • 口腔内を清潔に保つ
  • 医師の指示に従って薬を服用する

ドライソケットの治療

ドライソケットが疑われる場合は、早めに歯科を受診しましょう。治療としては、以下の方法があります。

  • 抜歯窩の洗浄
  • 消毒薬や抗菌薬の塗布
  • ガーゼによる保護

ドライソケットの経過観察

ドライソケットの治療を行えば、数日で症状は改善し、その後は正常に治癒していきます。しかし、放置すると痛みが増悪したり、感染症が広がったりする可能性があるため、注意が必要です。

ドライソケットと他の痛み

抜歯後の痛みは、ドライソケット以外にもさまざまな原因があります。

  • 抜歯後の正常な痛み
  • 歯周病
  • 虫歯
  • 顎関節症

これらの痛みは、ドライソケットとは症状や経過が異なるため、歯科を受診して原因を特定することが重要です。

まとめ

抜歯後の痛みは、抜歯した穴に血餅が形成されず、骨が露出してしまう「ドライソケット」によるものである可能性があります。

ドライソケットの症状は、抜歯後2~3日目から痛みが増す、ズキズキと脈打つような痛み、痛みが長引く(2週間程度)、口臭、発熱、悪寒などです。

ドライソケットを完全に予防することは難しいですが、喫煙を控え、抜歯後は患部を安静に保ち、口腔内を清潔に保つことでリスクを減らすことができます。また、抜歯後の痛みがドライソケットの症状に該当する場合は、早めに歯科を受診しましょう。

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