歯ぐきが腫れた時の正しい対処法と予防策を徹底解説!

こんにちは!桶川市の手代木歯科医院です。今回は歯ぐきが腫れたときの対処法と予防策について解説したいと思います。歯ぐきが気になる方はぜひご覧ください。

目次

歯ぐきが腫れる原因

歯ぐきが腫れる原因は、大きく分けて以下の3つに分類されます。

① 歯周病

歯周病は、歯垢や歯石が溜まることで起こる慢性的な炎症です。歯垢は細菌の塊であり、歯石は歯垢が石灰化して固くなったものです。これらの細菌が歯周ポケットに侵入し、歯周組織を破壊することで歯周病は進行します。

歯周病は、放置すると歯を失うだけでなく、糖尿病や心臓病などの全身疾患のリスクを高めることも分かっています。

② 歯肉炎

歯肉炎は、歯周病の初期段階であり、急性的な歯ぐきの炎症です。歯垢や細菌が歯周ポケットに侵入することで起こり、歯ぐきの赤み、腫れ、痛みなどが主な症状です。

歯肉炎は、適切な治療を行えば早期に改善することができます。しかし、放置すると歯周病へと進行する可能性があります。

③ その他

上記以外にも、歯ぐきが腫れる原因として、以下のようなものが挙げられます。

  • 口内炎:ウイルスや細菌感染、ストレスなどが原因で起こる口の中の粘膜の炎症です。口内炎の部位によって、アフタ性口内炎、疱疹性口内炎、びらん性口内炎などに分類されます。
  • 薬の副作用:抗生物質や抗炎症薬などの薬の副作用で、歯ぐきが腫れることがあります。
  • 全身疾患:糖尿病や白血病などの全身疾患が原因で、歯ぐきが腫れることがあります。

歯ぐきが腫れたときの対処法

歯ぐきが腫れたときは、以下の対処法を実践しましょう。

① 原因を特定する

上記で紹介した原因を参考に、ご自身の歯ぐきの状態を振り返り、原因を特定しましょう。

  • 歯ぐきの腫れ方:歯周ポケット全体が腫れている場合は歯周病、部分的に腫れている場合は歯肉炎、特定の場所に白い潰瘍ができている場合は口内炎などが考えられます。
  • その他の症状:歯ぐきの出血、口臭、歯のグラつき、全身疾患の有無なども考慮する必要があります。

② セルフケア

歯周病や歯肉炎の場合、歯磨きを丁寧に行い、歯垢や歯石をしっかり除去することが重要です。また、口内洗浄剤を使用するのも効果的です。

  • 歯磨き:歯ブラシと歯磨き粉を使って、歯周ポケットまでしっかり磨きましょう。特に、歯と歯ぐきの間のラインを念入りに磨きます。
  • 歯間ブラシ:歯ブラシでは届きにくい歯間を清掃するために、歯間ブラシを使用しましょう。
  • 口内洗浄剤:殺菌作用のある口内洗浄剤を使用することで、歯周ポケット内の細菌を減らすことができます。

③ 歯科医院を受診する

原因が特定できない場合や、セルフケアで改善が見られない場合は、早めに歯科医院を受診しましょう。

歯科医院では、以下の治療を受けることができます。

  • 歯垢・歯石除去:専用の器具を使って、歯垢や歯石を徹底的に除去します。
  • 歯周ポケット治療:歯周ポケットの深い部分を清掃し、炎症を抑制します。
  • 薬物療法:抗菌薬や抗炎症薬を服用することで、炎症を抑えます。
  • 外科治療:重度の歯周病の場合は、外科手術が必要になる場合もあります。

3.歯ぐきが腫れないようにするための予防策

歯ぐきが腫れないようにするためには、以下の予防策を心がけましょう。

① 毎日の歯磨き

毎日の歯磨きは、歯ぐきの健康を維持するために最も重要な習慣です。歯垢や歯石をしっかりと除去することで、歯周病や歯肉炎などの予防に効果があります。ポイントと歯磨き粉の種類をまとめます。

・歯磨きのポイント

  • 時間: 推奨される歯磨きの時間は2分以上です。
  • 歯ブラシ: 毛先が開いてきたら交換しましょう。歯ブラシの種類は、ヘッドが小さめで毛先が柔らかいものがおすすめです。
  • 歯磨き粉: フッ素配合の歯磨き粉を使用しましょう。フッ素は歯の表面を強化し、虫歯予防に効果があります。
  • 磨き方: 歯と歯ぐきの間にしっかりとブラシを当て、小刻みに動かしながら磨きましょう。歯の裏側や奥歯も忘れずに磨きます。

・歯磨き粉の種類

歯磨き粉には、様々な種類があります。

  • フッ素配合: フッ素は歯の表面を強化し、虫歯予防に効果があります。
  • 研磨剤配合: 研磨剤は、歯の表面の汚れを落とす効果があります。ただし、研磨剤の量が多い歯磨き粉は、歯の表面を傷つける可能性があるため、注意が必要です。
  • 殺菌剤配合: 殺菌剤は、口の中の細菌を殺菌する効果があります。歯周病や歯肉炎が気になる方におすすめです。

・歯ブラシの選び方

歯ブラシは、ヘッドが小さめで毛先が柔らかいものがおすすめです。

  • ヘッド: ヘッドが大きいと、歯の隅々まで磨きにくくなります。
  • 毛先: 毛先が硬いと、歯ぐきを傷つけてしまう可能性があります。

・歯磨きの習慣化

毎日の歯磨きを習慣化するために、以下のポイントを意識しましょう。

  • 朝晩の歯磨きを欠かさずに行う
  • 歯磨きを楽しい時間にする
  • 歯磨きの成果を実感する
  • 歯磨きを家族や友人と一緒にする

② 定期的な歯科検診

定期的な歯科検診は、歯周病や虫歯などの早期発見・早期治療に効果があります。

歯科検診では、以下の検査が行われます。

  • 視診・触診: 歯や歯ぐきの状態を視診・触診します。
  • レントゲン撮影: 歯や骨の状態をレントゲン撮影で確認します。
  • 歯周ポケット検査: 歯周ポケットの深さを測定します。
  • 口腔内写真撮影: 口腔内の状態を写真撮影します。

歯科検診の頻度は、歯周病のリスクや虫歯の経験などによって異なります。一般的には、3ヶ月~6ヶ月に1回程度が推奨されています。

③ 禁煙

喫煙は歯周病の進行を悪化させる因子の一つです。喫煙は、歯ぐきの血流を悪くし、免疫力を低下させることで、歯周病の治癒を妨げます。

歯周病の予防のためには、禁煙することが重要です。

④ ストレス解消

ストレスは、歯周病の進行を悪化させる因子の一つです。ストレスは、免疫力を低下させ、歯周病菌に対する抵抗力を弱めることで、歯周病の治癒を妨げます。

歯周病の予防のためには、ストレスを解消することが重要です。ストレス解消には、運動、睡眠、趣味など様々な方法があります。

⑤ バランスの良い食事

バランスの良い食事は、歯ぐきの健康を維持するために重要です。ビタミンCや食物繊維が豊富な野菜や果物を積極的に摂取することで、歯ぐきの抵抗力を高めることができます。

また、カルシウムやたんぱく質も、歯や骨の健康維持に重要です。

4.まとめ

歯ぐきの健康を維持するためには、毎日の歯磨き、定期的な歯科検診、禁煙、ストレス解消、バランスの良い食事などが重要です。これらの習慣を心がけることで、歯周病や虫歯などの予防に効果があります。

当院では、歯周病や歯肉炎などの歯ぐきのトラブルに関する治療はもちろん、定期検診や歯磨き指導など、歯ぐきの健康を守るための様々なサポートを行っております。

歯ぐきが腫れたり、気になる症状があれば、ぜひお気軽にご相談ください。

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