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こんにちは。埼玉県桶川市の手代木歯科院長の手代木です。
インプラントは人工物ですが、あごの骨に埋められて体の一部になっていますので、細菌感染を起こさないように毎日のお手入れを丁寧に行うことが大切です。
インプラント部分の歯磨きは、基本的にはご自分の歯を磨くのとほとんど変わりがありませんが、歯磨き粉については注意が必要になります。
天然歯の場合にはそれほど問題がなくても、インプラントの場合にはとくに避けたい歯磨き粉というのがあります。それは次のような歯磨き粉です。
研磨剤はほとんどの歯磨き粉に入っているもので、含有量が多いほど磨く力は強くなりますが、多いほど表面に傷をつけるリスクがあります。
歯の表面にしてもインプラント表面にしても、傷が多くついてしまうと、その部分に細菌が付着しやすくなる恐れがあります。
研磨剤が多く含まれている場合には、「歯を白くする」、「着色が落ちる」といった表記がなされていることが多いので、そのような歯磨き粉は避けたほうがいいでしょう。
また、商品の原材料表記には「研磨剤」ではなく、「清掃剤」と書かれていることも多いです。原材料表記の最初の方に書かれているようであれば、配合量が多いということを意味しますので、それにも注意しましょう。
また、「無水ケイ酸」「炭酸カルシウム」「リン酸水素カルシウム」「水酸化アルミニウム」と物質名で書かれている場合もあります。
テレビのCMなどで見たことがある人も多いかと思いますが、顆粒が含有されているのを売りにしている商品があります。
このつぶつぶはスミズミまで行きわたって清掃効果を高める、ということになっています。
ですが、これ自体に研磨剤が多く含まれていることも多いですし、この顆粒が歯茎の溝の中に入りこみ歯茎の炎症を起こすことがある、歯茎の奥にとどまった顆粒が歯石の元になる、とも言われているので、注意が必要です。
インプラントの場合、天然歯に比べて細菌感染に対して抵抗性が弱いため、こういったことには特に注意しなければなりません。
以上、インプラントが入っている場合に特に注意を要する歯磨き粉をご紹介しました。
一般的に、スーパーなどで売られている歯磨き粉には研磨剤が多く含まれていることがほとんどなので、インプラントが入っている方は、歯科医師におすすめの歯磨き粉を聞いておくとよいでしょう。
歯磨きは毎日のことなので、使用する歯磨き粉がどのようなものか、というのを知っておくのは歯やインプラントを長く持たせるためにも大切です。
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