口腔内の健康が「睡眠の質」に与える影響

こんにちは!埼玉県桶川にある歯医者、手代木歯科医院です。

最近、朝起きたときに「口が乾いている」「スッキリしない」「顎が痛い」と感じたことはありませんか?これらの症状は、実は睡眠中の口腔内環境が原因かもしれません。お口の健康と睡眠の質は深く関わっていることが近年の研究でわかってきました。

本コラムでは、口腔内の健康がどのように睡眠に影響を与えるのか、そして質の良い睡眠をサポートするためのお口のケア方法をご紹介します。

目次

歯ぎしりと睡眠障害の関係

女性が耳を抑えている画像

歯ぎしり(ブラキシズム)は、ストレスや緊張が原因で無意識に歯を強く噛み合わせてしまう症状です。睡眠中に歯ぎしりが起こると、顎関節や歯に大きな負担がかかり、睡眠が浅くなることがあります。また、起床時に顎の痛みや頭痛が見られることも特徴です。

対策: マウスピースの使用やリラクゼーション法、ストレス管理が効果的です。

口呼吸が引き起こす睡眠トラブル

口呼吸は、乾燥した空気が直接口腔内に入り、唾液の減少や喉の乾燥を引き起こします。これにより、睡眠中に口が渇くだけでなく、いびきや無呼吸症候群の原因になることもあります。特に口腔内が乾燥すると、虫歯や歯周病のリスクも高まります。

対策: 鼻呼吸を習慣化するための鼻テープや、就寝前の加湿器の使用がおすすめです。

無呼吸症候群とお口の状態

睡眠時無呼吸症候群(SAS)は、気道が塞がれることで呼吸が一時的に止まる疾患です。この症状は肥満や年齢、口腔内の構造によって引き起こされることが多く、質の良い睡眠を妨げます。特に舌が気道を塞ぐことが原因の場合、歯科医が作成するスリープスプリント(口腔内装置)が有効です。

対策: 早期の診断と歯科での専門治療が鍵となります。

唾液の分泌不足による不眠の影響

唾液は口腔内の健康を保つための重要な役割を果たしますが、加齢やストレス、特定の薬の服用により分泌が低下することがあります。これが睡眠中の口腔不快感や喉の渇きにつながり、途中で目が覚める原因になることも。

対策: 唾液分泌を促すガムや飴を日中に取り入れたり、また唾液腺マッサージを行うと効果的です。

正しい歯磨きが睡眠をサポート

就寝前に正しく歯磨きを行うことで、口腔内の汚れをしっかり落とし、歯周病や口臭を予防します。また、寝る前にスッキリとした口内環境を作ることで、リラックスして眠りにつきやすくなります。

対策: フッ素配合の歯磨き粉を使用し、デンタルフロスや歯間ブラシでの仕上げを忘れずに行いましょう。

まとめ

口腔内の健康は、単に虫歯や歯周病予防だけでなく、睡眠の質にも大きな影響を与えます。歯ぎしりや口呼吸、唾液分泌不足などのトラブルを改善することで、より快適な睡眠を得ることができるでしょう。

当院では、睡眠時無呼吸症候群の診断やマウスピース作製など、睡眠とお口の健康を支える幅広いサポートを行っています。気になる症状がある方は、ぜひ一度ご相談ください。

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