「誤嚥性肺炎を予防!歯科医院でできる口腔ケア」

こんにちは。桶川市の手代木歯科です。ご高齢の方や、病気などで飲み込む力が弱くなった方にとって、嚥下(えんげ)の悩みは大きな問題です。嚥下困難は、誤嚥性肺炎のリスクを高め、QOLの低下にもつながります。そこで今回は、嚥下、誤嚥性肺炎について、歯科医院でできることについてご紹介します。

目次

嚥下とは?

嚥下とは、食べ物を口から食道、胃へと送り込む一連の動作のことです。この動作には、複数の筋肉が複雑に連携して働いています。

嚥下を説明するイラスト、口腔期のイラストには食道、気管・・・と文字で補足説明を加えている。次いで、咽頭期、食道期・・・説明している3つのイラスト。
  • 口腔期: 食べ物を口の中に含み、舌でつぶしながら食道へ送り込む段階です。
  • 咽頭期: 食物が咽頭を通過する段階で、呼吸を一時的に停止し、気管への誤嚥を防ぎます。
  • 食道期: 食物が食道を通過し、胃へと送られる段階です。
  • 嚥下に関わる筋肉:舌、顎、咽頭、食道など、様々な筋肉が協調して働きます。これらの筋肉の動きがスムーズに行われないと、嚥下困難が生じることがあります。
  • 嚥下を支える神経:脳神経や脊髄神経が、嚥下の各段階を制御しています。脳卒中や神経疾患などにより、これらの神経が損傷すると、嚥下機能が低下する可能性があります。

誤嚥性肺炎とは?

「誤嚥」とビックリする吹き出しで書いてある。誤嚥を表現するイラスト

誤嚥とは、飲み込んだはずの食べ物が気管に入り込んでしまうことです。誤嚥を繰り返すことで、肺炎を引き起こすことがあります。これが誤嚥性肺炎です。高齢者や、脳卒中、神経疾患、認知症などを患っている人に多くみられます。誤嚥によって肺に細菌が入り込み、炎症を起こすことで肺炎を発症します。

  • 誤嚥性肺炎の症状:高熱、咳、痰、呼吸困難など、一般的な肺炎の症状に加え、誤嚥による窒息感や、声の変化などがみられることがあります。重症化すると、敗血症や呼吸不全を引き起こす可能性もあります。
  • 誤嚥性肺炎の危険性:繰り返す誤嚥性肺炎は、患者さんのQOLを低下させ、生命を脅かすこともあります。入院期間が長期化したり、介護が必要になったりするなど、医療費の負担も大きくなります。

歯科医院でできること

顎模型と、ミラー、キュレットの写真。歯科医院をイメージさせる画像。

歯科医院では、専門的な知識と技術を用いて、これらの問題に対するサポートを行っております。口腔内の状態を詳細に評価し、誤嚥性肺炎のリスクを軽減するためのサポートを行っております。患者さんごとの状態に合わせた適切なケアをご提案します。

  • 口腔ケア: 口腔内の清掃や、入れ歯の調整などを行うことで、口腔内の清潔を保ち、誤嚥のリスクを軽減します。
  • 嚥下機能の評価: 嚥下の状態を詳しく評価し、個々の患者さんに合わせた食事の指導や、口腔体操の指導を行います。
  • 食事の指導: 嚥下困難な方でも安全に食事ができるよう、食事の形態や、飲み込む際の姿勢などを指導します。
  • 連携医療機関との連携: 必要に応じて、医師など他の医療機関と連携し、より適切な治療を行います。

歯科医院を受診するメリット

「飲み込むのがつらい」「食事が楽しめない」そんなお悩みをお持ちではありませんか?
歯科医院では、口腔内の状態を定期的にチェックし、早期に口腔内の問題を発見することができます。

  • 早期発見: 小さな変化も見逃さず、虫歯や歯周病だけでなく、口腔がんの早期発見にもつながります。
  • 総合的なケア: 口腔内の状態だけでなく、全身の健康にもつながる口腔ケアを提供します。例えば、誤嚥性肺炎のリスクを減らすための指導や、入れ歯の調整など、患者様一人ひとりのニーズに合わせたケアを行います。
  • 安心して相談できる環境: 歯科医院は、気軽に何でも相談できる場所です。歯のことでお悩みはもちろん、「最近、食べこぼしが増えた」「むせることが多い」など、些細なことでも構いません。お気軽にご相談ください。

まとめ

男性歯科医師がカルテをもって、患者さんに説明しているようなイメージイラスト

嚥下困難や誤嚥性肺炎は、決して放置してはいけない問題です。歯科医院では、口腔ケアから食事指導まで、様々な角度から患者さんのサポートを行います。もし、ご自身やご家族で、嚥下に関するお悩みをお持ちでしたら、お気軽に当院にご相談ください。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次