バランスよく噛みましょう

秋も深まり、冬の気配が近づいてまいりました。 これからどんどん寒くなっていきますので、風邪などひかぬようくれぐれもご自愛ください。ところで、みなさんはお食事の際、お口の中のどちら側で噛んでいますか?右側?それとも左側…?一番良いのは「両側でバランスよく、しっかり噛んで食べる」ことです。片側ばかりで噛むとどうなる?片側でばかりで噛むことを「偏咀嚼(へんそしゃく)」といい、顎のゆがみの原因となります。これは歯並びに影響するだけでなく、顔や骨格などの体のゆがみ、頭痛や肩こり、腰痛、めまいなど、様々な不調の原因となります。体のゆがみは、特に高齢になると転倒につながり、転倒による骨折や寝たきりを招きますので、若いうちからしっかり予防していきましょう。偏咀嚼の原因と予防偏咀嚼は単なる癖だけではなく、むし歯や歯周病などの痛みを避けていたり、歯がない状態のままになっているなど、片側でしか噛めない状況であることが原因のこともあります。そのような場合は、すぐに歯科で治療を受けて原因を取り除きましょう。単なる癖の場合は意識して両側で食べるようにしたり、キシリトールガムをいつも噛む側と違う方で一日3回、10分くらいずつ噛むようにします。また、軟らかいものばかりだけではなく、しっかり噛む必要がある繊維質の野菜や肉、根菜類、こんにゃくなどの食べ物も日々の食事に取り入れていくようにしましょう。まとめ毎日のちょっとした習慣がいつの間にか体の不調を招きます。少し意識するだけでも大分変わります。「入れ歯が合っていなくて噛みづらい」「いつからか入れ歯を使わなくなってしまっていた」というような場合もお気兼ねなく歯科にご相談ください。

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