抜歯した『親知らず』の穴が痛む

親知らずを抜いた後には、多くの場合長くて2、3日痛みが続くことが多いですが、まれに1週間以上経っても強い痛みが続く場合があります。このような場合、「ドライソケット」と呼ばれている状態に陥っていることが多く、非常に辛い思いをしてしまいます。 ◆ドライソケットとはドライソケットというのは、抜歯した穴が歯茎で覆われることなく、骨が露出した状態で骨に細菌感染が起こっている状態のことをいいます。このような状態になると、抜歯後日が経つにつれて痛みが引く、というのとは逆に、だんだんと痛みがひどくなってくるという経過をたどります。◆ドライソケットの原因ドライソケットで骨が露出してしまう原因として、歯を抜いた穴に本来できるべき血の塊ができなかった、ということが挙げられます。その原因としては、歯を抜いた後に強くうがいをしたことで血の塊を剥がしてしまった、出血量が少なかった、抜歯後に喫煙した、というようなことが考えられます。◆ドライソケットができやすい場所ドライソケットの発生頻度は、3%程度と、それほど高くありませんが、起こる場合、大体下の親知らずの場所に発生します。特に、親知らずが抜きにくく、抜歯に時間がかかった場合において起こりやすい傾向があります。◆ドライソケットの症状一度ドライソケットになってしまうと、抜歯後2、3日以上経ってから痛みを麻酔、2週間以上経過しても強い痛みを感じ続けることが多く、その間痛み止めを飲み続け、胃腸が荒れてしまうというようなことも起こりがちです。痛みが酷くて耳まで痛く感じることもあるほどです。また、骨の露出した部分に食べかすが入ると激痛を伴うこともあるのに加え、抜いた穴の感染により悪臭を放ち、口臭が強くなることもあります。◆ドライソケットへの対策ドライソケットは、難しい抜歯の場合など、どうしても避けられない場合もありますが、大きな要因となっている「うがいのしすぎ」を控えることで、ある程度予防することも可能です。特に下の親知らずというのは、サイズも大きめで、抜いた後の穴も大きくなるため、出血も多く感じられるかもしれませんが、出血をうがいで止めようとせず、ガーゼを噛んで圧迫することで対処しましょう。うがいをしてしまうとどうしても血の塊が流れてしまうため、くれぐれもうがいのしすぎには注意してください。また、抜歯後の喫煙はドライソケットのリスクを高めますし、治りも悪くなりますので、抜歯後傷口が落ち着くまでは控えるようにしましょう。

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